マイストーリー
真壁土 窯変光彩 馬麓窯のお話し
■この焼き物は、丹波で修業し益子で活躍していた伊勢克己氏と出会い、その弟子となったことから始まりました。それはまた丹波立杭の900年とも言われる、長い焼き物の歴史の中で生まれた、強い還元(酸素の少ない状態)で焼く技術と、茨城県は筑波山麓の真壁町の土との出会いでもあったのです。必然的にですが、この土を師と共に焼き始めたのが2006年頃からでした。最初は全く売り物には程遠い作品しか焼けず、通常の焼き物にも劣る焼きでした。
それから5年程失敗の繰り返しが続きました。師匠が「もうこれで最後にしよう」と言う試し焼きを、それならと半ばやけくそ気味に通常より高温で、しかも還元を強くして焼いてみたのです。その結果、なんと焼き上がったのは金色や赤、黒、灰色等の見事な窯変の器だったのです。温度と還元の強さに最大の要因が存在していたのです。これが真壁の土の窯変光彩陶器の始まりとなり、やっと今日に至ったわけでございます。
しかも、日本で大勢の作陶家が焼いている、鉄分を釉薬としている窯変物と違い、粘土の中の鉄分が突然変異の状態で出てきた色で、釉薬で発色しているわけでは無いことに一番驚きました。
真壁の土は鉄分が強くそのまま裸で焼くと、焼成過程の1100度程度までの酸化焼成時間帯に、赤黒く鉄分が焼け焦げてしまうのです。それがこの土を誰も焼いてこなかった理由だと考えています。それを防ぐ目的と、景色造りのために一部志野釉(長石釉)を用いていますが、窯変発色のために施釉しているわけではございません。そこが釉薬に頼る窯変物と違うところです。
現在、馬麓窯には、私の他に平野英子、栗山繁の陶工が所属し、日夜作陶に励んでおります。
■使用上のご注意
1.他の陶器と同じように優しく扱ってください。洗うときは中性洗剤を含ませたスポンジをご使用いただき、金属製のタワシは使わないでください。
2.(厳禁事項)電子レンジは使用出来ません!鉄分等が反応して、火花や音が発生することもあり、表面を変化させてしまう可能性があります。
3.真壁土の特徴を出すために掘った土を精製せずに焼いているため、稀に水滲みが見られる場合がございます。そのような場合は下記までご連絡ください。
真壁焼 馬麓窯主宰 毛塚 作二郎
工房:栃木県芳賀郡益子町小泉1091
電話 :090-4130-2026
FAX :0296-55-4105
E-mail:[email protected]